【8】トーテン・クロイツ
「前車の覆(くつがえ)るは後車の戒め」(前の車のひっくり返るのを見たら、その二の舞をしないように気をつけよ)というとばがあるが、企業の不祥事が後を絶たない。
その温床は
①前例主義と形式主義
②減点主義
③人を育てない
④夢がない、ビジョンがない
⑤変化への適応力がない
⑥ストックがない
⑦投資しない
⑧革新を怠る
⑨時流を無視する
⑩原理原則を無視する
にある。
戦前の医学書にトーテン・クロイツ(Totenkreuz)という言葉があったそうである。
トーテン・クロイツは、ドイツ語でTotenは死人、Kreuzは十字架で「死の十字架」という意味である。
瀕死の状態で死の直前に、体温が急降下し、逆に脈が上昇して体温の曲線(軌跡)と脈拍曲線(軌跡)の2つの線が交差する現象のことを言う。
熱性患者の体内に、新鮮な血液を供給して体力の回復を図ろうとすると、脈拍が速くなる。そして、白血球が病原菌をたたくために体温が上昇する。
このとき、脈と熱が平行線であれば、脈が速く、熱が高くても患者の様態が急変する
ことはないが、この脈拍曲線と体温曲線が交差すると死に至る。
企業経営にも「死の十字架」がある。
利益が上がらないのに人件費が上がれば、やがて利益曲線と人件費曲線はクロスする。
売上と経費、債権と債務、利益と人件費など、死の十字架はいたるところに存在する。
管理のプロフェッショナルならば、売り上げが上がらないのであれば、経費を削減するか、回転率を上げるか、利益率を高めるか「死の十字架」にならないようにしなければならない。
どうすれば、死に至るルールなのかを知り、そうならないうちに先手を打つ。
それができなければ、管理者にとどまることは許されない。 以上
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